こんばんはsasakiです。ハワイ島Day2。
突然ですが、ハワイ島、下から見るか上から見るか?
下から見たなら上からも見たい。
飛んでみたい。
そんなノリで、 2日目、「ハワイ島ヘリで飛ぼうぜ」というぶっとんだプランを組みました。
自分がハワイ島でヘリに乗るなんて夢にも思いませんでしたw
ブルー・ハワイアン・ヘリコプターズ
www.bluehawaiian.aloha-breeze.com
今回お願いしたのはブルー・ハワイアン・ヘリコプターズのワイコロア発・ビッグアイランドスペクタキュラー。
「スペクタキュラ―」なんて普通に日本で生きてたら使う言葉じゃないです。
スペクタキュラ―ってなんだ??
意味:壮観なさま。はなやかなさま。
ほほうよく映画で使われる「一大スペクタクル」とはそういう意味だったのか。一つかしこくなった。
いざ行こうではありませんがスペクタクルなスペクタキュラ―に。(言いたいだけ)
今回我々が選んだのはハワイ島を約2時間かけて周遊するツアー。
実はこの前日にハワイにはハリケーンが近づいていまして
飛べるかどうか前日までそわそわする事態だったのですが、
無事離陸できる運びとなりわーいわーいと喜びました。
ワイコロアビレッジ近くのヘリポートへ離陸の1時間ほど前に到着。
道からなんか普通に駐車場みたいなノリでヘリが止まってるのですぐにわかりました。
日本語デスクがあるので、日本から予約していけるのは安心。
でも現地での受付は英語。
多分「しんでも文句言いません」みたいなことが書かれているであろう書類にサインをし、
万が一のことがあった場合に備え国内の連絡先を聞かれます。
父の連絡先を書きながら
「いい年した娘がヘリコプターに乗って死亡なんてこと聞いたらうちの父さんどんな顔するだろう」
とラノベタイトル顔負けの発想が脳裏をよぎります。
さて、受付を済ませ待合室で待機。
飛行機に持ち込めるのは、サングラス、カメラ、スマホ、水のみ。
帽子や貴重品などはすべてロッカーに詰め込み、身一つで乗り込みます。
日本人が多いのかと思いきや、日本人は私たちともう一組の家族だけでした。
おかげさまで日本語パイロットの方に日本語で全部案内してもらえたのは良かったです。理解がスムーズ的な意味で。
ブルーな機体がかっこいい!
ハワイ島に似合う艶です(艶?
コックピット。計器がかっこよき。計器いいよね計器。
座席は選ぶことはできないので、係の人に「あんたの席ここ」という感じで案内されます。
私たちは前方の右側の席に座らせてもらえました。
窓はあかないので、昼間なんですがレンズスカートもってけばよかった!と後悔。次回はもってこ。
離陸
実際きゃーきゃーわーわー言ってるのが非常にかしましいので
壮大なBGMでなんとかごまかしております。
ヘリコプターってもっとガタガタするのかと思いきや、
案外水平は保たれていて快適。
ふわーっていつのまにか飛んでる感じでそんなに重力も感じませんでした。
わーーーーーーーーーーーい!はわーい!
繰り返しになりますが、ハワイ島は岐阜県ほどの広さの中に、
地球上の13の気候帯のうち11が詰まっています。
ここだいじです。テスト出ます。私がハワイ島に惹かれる要因でもあります。
なもんで、少しぶーんと飛ぶたびに大地の色合いがころころ変わります。
この辺はわりと離陸してすぐのワイコロアあたり。
ここは雨が少ないので、植物が少なく大地は黒や茶色で覆われています。
画面右奥の黒いとこは溶岩がそのままのむき出し地帯。
手前は土と多少の緑が生息してるとこ。
黄色いとこはなんだろね?
草原帯
離陸から5分も飛ぶとこんな感じになってきます。
さっきの溶岩カラカラ地帯に比べるとぐっと緑が増えて、大地全体に苔むしたような感じにあっという間に変化しました。
パイロットのToshiさんによると樹木が育つのに必要なのは水と光。
離陸した地点は雨がとっても少ないから緑も育ちにくくちらほらだけど、
このあたりになると雨が多くなってきて、溶岩帯に勝手に種子が運ばれて勝手にもりもり育つんだとか。
森林帯
さらに飛びます。
うわああああああああああなんじゃこりゃあ
おそらくこのあたりが「コハラフォレスト」と呼ばれる森林地帯なのですが、
ちょっと伝わらないから解説します
後々も出てくるんですが、樹がもうすごいんすよ(語彙力の欠如)
「樹ってこんな大きかったっけ・・・?」
「生命力」
と我々が小学生並み感想しか述べられないくらい一本一本が大きくて、
もうスケールでかすぎて一体何mあるか目測もできなかったんですが
多分日本にあったら立派に「巨木」と言われるレベルの樹が密集してこの森をつくっています。
8月にハワイ島をハリケーンが襲った影響で、
ところどころに土砂崩れの爪痕がありました。
なんかもうこのへんは断崖絶壁の連続なので、
山からの雨量が増えてしまったらもう崩れるしかないんだそう。リスキー。
新・溶岩台地
2018年5月に、キラウエア火山が噴火をはじめ、溶岩が流れ出しました。
避難指示が出ているのは小学生並み地図上でいうと右下の地域。レイラニ・エステートとラニプナ・ガーデンというところです。
日本人は火山が噴火というと溶岩が「どーん!」と噴き出して人が死ぬ
みたいなのを想像すると思いますが、キラウエアは「世界一安全な活火山」と言われていて
溶岩の流れもとてもSlowlyだそうです。
この山は1983年から噴火を続けていますが死者が出たことはなく、
パイロットさん曰く、住民は
「あー溶岩がそこまで来てるな、ぼちぼち危ないから来週あたり引っ越すか」
みたいなテンションで生活しているそう。
私たちからすると「ほんとかなぁ・・・w」というきもちですが、
「ハワイの人は火山と一緒に生活することを受け入れている。それができないとハワイには住めない」
というお言葉が印象的でした。
たしかに、それを言ったら日本なんてやれ地震だ水害だ台風だ大雪だと、
ハワイの人からしたら「あいつらよくあんなデンジャラスゾーンに住んでるね・・・」というきもちになるのかもしれません。
でも我々はそこに生まれてしまって、そこに住むことを選んでいるのですから、
地球上に住んでいる以上どこにいたって地球とはお付き合いしなければならないのだなぁと
やけにスペクタクルな気分になりました。
スペクタクルスペクタクル。
今を逃すとこの後の人生で使う機会がないので使っておきましょうスペクタクル。
緑や家が新しい溶岩に飲み込まれていることが空からでも見てとれました。
黒いのが新しい溶岩。時間が経つと茶色くなるのだそう。
スペクタクルみが過ぎてわけわからないので解説。
人は見たことがないものを見ても訳が分からないということがわかった。
植物が生えた大地と真っ黒な溶岩のコントラストが印象的でした。
緑が飲まれるのは破壊的にみえるかもしれないけれど、
きっとまた自然と種が吹いてきて雨が降って大地にも緑が噴き出すんだと思うと
「終焉」にも見えたり「新たな再生」にも見えたり。
ここは今回の噴火と溶岩の噴出で新しくできた大地。
もしかしたら、海岸線があたらしくできた(=地図が変わった)のかもしれないとパイロットさんは言ってました。
「地球上に新しい大地ができた、その瞬間です」と言われると
あまりにスペクタクルすぎて普段せせこましい日本に住んでいる私のセンスの容量はオーバーしそうな感覚に。
解説。
初めて見る光景に、なんとも言えない感覚でした。
「地球は生きている」なんて言葉ではとても表せませんが、
本当に生き物で、不思議な惑星だなぁと感じるとともに
なんか地球の出産を見た気分でした。ほんぎゃーす。まさに母なる大地。大地讃頌。
私はあの歌の「母なる大地のふところに我ら人の子のうんたらかんたら」という歌詞の真意を
初めてしった気分で心の中で熱唱していました。
渓谷に着陸
このあたりになると実はだいぶ私は酔い始めてきていたのですが(乗り物に弱い)
今回着陸オプションというオプションをつけていました。
渓谷の間をすり抜けてヘリが着陸してくれるのです。ひゃっほう。贅沢の極み。
コハラコーストの切り立った渓谷の間をヘリがすり抜けていきます。
なにこれハリウッドみがすごい!スペクタクルー!!
ここで映画ジュラ●ックパークのBGMに切り替わったのはズルいと思うと同時に
パイロットさんGood jobとたたえたい気持ちでいっぱいですw
ここはジュ●シックパークしかないでしょう!
この旅で何度ジ●ラシックパークをBGMにしたか分かりません。
ご覧の通り、雨が降り始めました。
緑が多いところは雨が多い。ひとつかしこくなりました。
これも伝わらなさの極みで悔しい限りなのですが、
このほっそい滝1本1本が100m超えのめっちゃ切り立った崖からの滝です。なんだこれ。
この辺りからわたしのバードスキン(鳥肌)が止まりませんでした。
着陸。
眼前に唐突にあらわれたプナルル滝。落差365m。
もうスペクタクルみが私の理解をこえていきます。ほげー。
滝を見て涙が出るとはどういうことでしょう。
滝の何が涙腺を刺激するのかさっぱり訳が分かりませんでしたがはらはらと涙が出ました。
「うわぁー、小さいなぁ(自分)」と思わず呟いた私に
「そう思うよね」と嬉しそうに言うパイロットさん。
そう思います。ここまで連れてきてくれて本当にありがとうございます。
多分その壮大さに感情が揺さぶられたのでしょう。
感動とも喜びとも言えない、圧倒としか言えない、そんな感情でした。
感動のあまり泣いてる人の行動とは思えませんが、
この自然のスペクタクルみの前では我々がジュラシックパークを歌ってしまうのもやむなしといえましょう。
パイロットさんは苦笑いしてた気がします。
ビッグ・アイランドスペクタキュラーはほんとにスペクタクルだった
そんなこんなで約2時間ほどたっぷりのフライトで無事帰還!
拙い文章では本当に伝えきれませんが、初めての心揺さぶられる体験に満足度は200%でした\(^o^)/
今回、火山の影響で噴火口のあたりまでは近づけなかったので
規制が解除されたらまた乗りたいきもちでいっぱいです。
で、お値段は?
「でも、、お高いんでしょう?」とお考えのそこのあなた!(誰
お値段ですが、2018年現在着陸オプション付きが$739、無しが$589です。
www.bluehawaiian.aloha-breeze.com
これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれ、それこそ価値観だと思いますが、
例えば東京夜景のヘリ遊覧は15分で4~5万円という相場です。
それを考えると私からしたら激安と言ってしまいたい!
感動で心震える体験が少なくとも私はできましたので
つべこべ言わずに乗れと全力でお勧めしたい気持ちです
パイロットのToshiさんありがとうございました!
おっしゃる通りの「人生観の変わるフライト」でした\(^o^)/
続く。長い。