メモリグラフ

写真と記憶の記録 sasaki

2020年春 4/6-4/10

4月6日 都内83名

 

月曜日。

さあ仕事に行こう、いつもの通りに。

 

 

政府はぼちぼち緊急事態宣言を出すようだ。

「遅い」と人は言う。

いつ出したってそういうんだろう。

ネットのネガティブ反応に疲れてしまった。

 

対して、「がんばろう!」「医療従事者ありがとう!」

というポジティブな声にさえブラックなきもちを抱いてしまうから

Twitter,特にYahooニュースのコメントは見ない方がよいだろう。

シャットダウン。

Twitterアンインストール。

 

 

という私も、3月末に出しといてくれたら良かったのになとは思う。

もっといえば春節武漢からの来日者だけでも拒んでおけば、と思わずにはいられない。

思えば一番「どうするんだこの先」感があったのは3月末の雪が降っていた日だったように思う。

 

 

けれど、良く出してくれたなとも思う。

これで人の動きが少しでも変わるといい。

 

わたしにはお役目がある。

お役目があることがありがたいなと思う。

 

 

早く眠る。22時。

 

 

 

4月7日 都内80名

 

火曜日。

仕事に行こう。いつも通りに。

 

「あなたも最前線にいるでしょう、気を付けて」

もらった言葉に涙がこぼれそうになる。

実は私はそんなに最前線にはいないのだけれどw

 

 

 

19時。首相の会見だ。

今日もSNSやネットニュースは見ないでおこう、きっと要らない情報があふれてる。

無駄な情報や不要な人のネガティブな感情は今は要らない。

 

父と母からの心配のLINEがくる。

心配性の母は、いつものように過剰に心配するんだろう。

「しばらく帰れないと思う」と送る。

来月の母の日、ごめんね帰れないかもしれない。

 

 

 早く眠る。22時。

 

 

 

4月8日 都内144名

すいようび。

行くのがつらくなってくる曜日。

昨日緊急事態宣言が出たけれど、特に職場が大きく変わることはない。

職場の仲間とも「まぁ、もう我々があがいたってしかたないよねぇ」みたいな感じになってくる。

 

 

人は慣れてくるものだ。つくづく思う。

 

 

外では区からの「外出を控えるように」というアナウンスが響く。

戦争中をしらないけれど、戦争ってこんな感覚なんじゃなかろうか。

でも「戦争だ!戦え!」でなくて

「戦争だ!ひきこもれ!」

なのだからまだ良いのかな。贅沢だよね。

 

非日常が日常に定着していくのを実感する。

生きている間にこんな感覚が味わえるとは。想像もしなかったこと。

 

 

Twitter再インストール。

 

22:30.ねむる。

 

 

 

4月9日 都内181名

 

さて木曜日。いちばんきらいな曜日。

 

職場では

「これまともにやったらいろんなことの根回しに1年間くらいかかりそうだ…」

という案件を3日で突破した。

無駄な会合とかがなくなり、外の仕事が減る。

「意外と悪いことばっかりでもないな」と思ったりした。

 

 

朝は晴れていたが帰りはどしゃ降り。

雨の日は自転車に乗らないことにしている。(すべってころぶから)

久しぶりに電車に乗る。えらく空いている。

街も空いている。店は閉まっている。

ラーメン食べたい。我慢しとこ。

 

 

姉からLINEが来る。少し話す。

「わたし、多分家族にしばらく会えないんだよなぁ」と改めて思う。

 

自分が、感染してるかもしれない。初老の両親に移すわけにはいかない。

家族のだれかが、感染してるかもしれない。私が移されるわけにはいかない。

かなしい。

 

 

寝るのがおそくなってしまった。1時。

 

 

 

4月10日 都内189名

 

 職場ではまた一気に色々変える必要があった。

組織はたいへんだ。

 

一週間を終えた。

気持ちはわりと元気。

周りがおちついてきたのもあるし、私自身が順応してきたのもあるんだろう。

 

政府の宣言はとりあえず1ヶ月だけど、

多分1年間くらいはこういう気持ちで生きていかなければならないんだろう。

この国に生まれて、この土地で生きているんだからしかたない。

 

 

 

f:id:asahaka1:20200405192810j:plain

帰りによく会うねこ

マクロプラナーは持ち歩いている

 

 

 

続くようならこの1ヶ月は記録をつけてみよう。

来週はどうなりましょう。

未曽有の事態です。