メモリグラフ

写真と記憶の記録 sasaki

ずっと行きたかった佐渡へ行ってきた 1日目

こんばんはsakiです、先日佐渡に行ってきました。 

 

 

 

 

 

佐渡に行きたい

 

 

 

私が佐渡に行きたい病にかかったのが1月のこと。

丁度天野尚さんの写真集に魅せられており、

あぁ新潟すばらしい。佐渡素晴らしい。行かなければ…

という浅はかな思考に包まれておりました。

なんやかんやで実現したのが5月になってしまったけれど

まったく想像通り、いや想像以上に素敵なところでした。

 

そして今回なんと人生初の一人旅!※一人で出発し、現地でも誰とも落ち合わない旅を指す

わりと小心者なのでどきどきですが初めてのおつかい的な経験をすることのわくわくもあります。

しかしなんか「たまたま生きていたからよかったようなものの…」という経験豊富な自分としては

本当に注意深く行動しなければいざというとき誰も助けてくれないし、

死と隣り合わせだと覚悟の上行きました。

家族には「家の本棚のここにエンディングノートあるからその時はたのむ」と言い残して去りました。

 

 

 

 

佐渡への行き方

 

佐渡へは空路がありません。

なので新潟から船で行くしか方法は今んとこありません。

新潟港からカーフェリーかジェットフォイルで行くことになります。その違いは

 

カーフェリーはお安く、時間が2時間半くらいかかる

ジェットフォイルはお高いけれど、1時間で着く

 

とどちらにもいいとこ悪いとこありますのでお財布と時間に相談しましょう。

佐渡汽船:新潟~佐渡 運航情報総合サイト

 

 

 

今回私はお金に物を言わせてジェットフォイルで行きました。時は現金なり。

 

 

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船内の様子。

割とゆとりがあったので普通の平日なら予約しないでも乗れると思いますが

事前予約するとちょっとばかし安くなったりするので

予約しとくと安心かもです。

 

 

 

 

この時の私が驚いているように、海上を時速80㎞でつっぱしるので

かなりの速さに感じました。

ぐーぐー寝てたらすぐに着きました。

 

 

 

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きれーーい!

佐渡の青い海にテンション上がりながらレンタカーを借ります。

よく考えたら私一人で運転するのも初めてではあるまいか・・・

一人で運転するという暴挙。隣には誰もいない。まさに走る棺桶。クレイジーカー。

姉には「私がしんだら後のことは頼む」と言い残して出てきたものの、

両親は悲しむでしょう。

最悪事故っても物損にとどめなければならない。

そんな決死の覚悟で車に乗り込みました。

 

 

 

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うひょう海がキレイ!

ちょこちょこ車を止めてしまうもんだからちっとも進みません。

 

ただ何も急ぐことはないし、自分の好きなように好きなところで止まれば良い。

人に気を使うこともなく、好きなように予定を作って良い。

普段聞かないマイナーな曲をかけて走るのも良い。

それは割と心地の良いものでした。

 

 

あ、ちなみに佐渡の道はかなりちゃんと整備してあって、道路も広いしいくら私でも運転できました。

山に入ると多少うねうねしますがなんとか生きて帰りました。よかった。

 

 

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Angeneux25/0.95

 

なぜ森の中に船が・・・

八幡丸、おまえ一体なにがあったんだ・・・

わりと荒廃した光景もそこここにあって、廃墟スキーな私はテンション上げながら道を走らせます。

 

 

 

 

二ツ亀

 

車を走らせること1時間ほど、佐渡島の最北端にある二ツ亀という岩のあるところへ到着。

 

 

 

どのへんかというと

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このへん。(雑)

 

 

 

 

 

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 奥のが二ツ亀。

二つのカメがうずくまっているように見えるからなんだとか。そうかなぁ…

 

 

 

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海の透明度がすごいです。

これ、岩まですごいなだらかに見えるでしょう。

実際下の方まで降りたんですけど、駐車場からそこそこ急勾配な階段を下りてかなきゃいけなくて、やばみがすごかったです。

そうこうしてるうちに強風が襲ってきて滑落まったなしの状況に

さすがのわたしも絶望でした。

 

 

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Angeneux25/0.95

 

おわかりいただけるだろうか

なかなか私これ見上げてるんですよ。

これ身体が動くうちに行っとかないといけなくなるなと思いました。

 

 

 

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このへんになって私、絞ったときのAngenieuxのカリカリさに衝撃を受け始めます

開放ではびっくりするほどゆるゆるでピントはどこですかって感じなんですけど

一段絞るだけでパキッと鋭さを増す。

なにこの二面性。ジキルとハイド?

 

 

大野亀

 

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二ツ亀から車ですぐ。海岸線を歩いても行けるそうです。

これは一枚岩なんだとか。

このやる気のない写真を見てもらえれば分かる通り、

さっきの二ツ亀の道中で思いのほか体力削がれた私は

駐車場から「まぁ見れればよかろう」という気持ちで撮りました。

 

 

ちなみにここはトビシマカンゾウという黄色い花の群生地だそうで、

6月に入ったら黄色い花に彩られるみたいです。

その時また来ればいいね。

 

 

 

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車を走らせていると、「廃屋とそこに寄り添うように朽ちている船」という図がたくさん目に入ります。

さすが島、漁業と生活は切って離せなかったのでしょう。

人工物が自然に再び飲み込まれていく姿が好きなので「あーいいなぁ」と思いながらたまに車を停めました。

外海府海岸とよばれるこの辺りは、住む人も多くないのかこのような光景がたくさんでした。

 

 

 

 

 

尖閣

 

 

30m級の尖塔状の断崖絶壁が連なる尖閣湾にきました。

つぶやいている通り「ひーー火曜サスペンス劇場」と言いたくなるような

断崖絶壁の上を歩きます。

 

 

 

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ああ伝わらない!伝わらないけれども

上から見下ろす日本海の荒波はどっぱらぱーんと迫力がすごかったです。

 

 

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これアンジェニューなんすよ。すごいよね。

 

 

 

途中でニコンおじさんに声をかけてもらって

イカやきをごちそうしてもらいました。

 

 

イカやわらかくて(゚д゚)ウマーでした

 

 



 

夫婦岩

 

さてさてそんなことをやっていたら夕暮れの時間がやって参りました。

普段太平洋側に住んでいる私、せっかくなら日本海の夕景」が見たいでございましょ?

というわけで夕景で有名な夫婦岩というところへ移動します。

どのへんかというと

 

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思いっきり海岸線を移動しており、一度も曲がっていないところが好感がもてます。突き進むのみ。猪突猛進。

 

 

 

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古事記」の国生み神話に由来するとされる大きな二つの岩。

向かって右が夫。左が妻だそうです。

こういう名称がついている女側には決まって穴があいている気がします。…穴…か…

 

 

 

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入江にたまった水が空の色を反射してすごくきれいでした。

地元の人が何人か撮りにきていましたが、

ぶっちゃけ夫婦岩以外にも撮る岩には困らないんじゃかろうかと思ってしまうくらい

佐渡は岩祭りでした。

 

 

 

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 Twitterのフォロワーさんに「ゆるふわ三脚ポトレをぜひ」と言われたので

そのためだけに持ってきたオールドレンズ(YASHINON)も活躍します。

素敵なポトレが撮れてよかった。

 

 

 

 

 

りきすし さわた

 

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りきすしさわた - 佐渡市その他/寿司 [食べログ]

 

 

さて夕食ですが日本海側に来たからには海の幸を食べずには帰れません。

りきすし さわた さんにお電話したところ、良いですよと言ってもらえたので特攻します。

こんな平日の夜にいきなり来た不審な女にも快く対応してくださった

大将と奥様(なのかな?)には感謝です。

 

 

 

 

 

当時の私がえらい感動しておりますが、

もう握られるお寿司の一つ一つが芸術品。

当然のことながら地元でとれるお魚なので本当においしい。

特にイカの美しさをみてくれ。

 

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うつくしひ・・・

 

 

 

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私が一番感動したウマヅラハギの肝。初めて食べました。

濃厚なチーズのような肝は、誰か他にドライバーがいたら「日本酒どんどんもってこーい」と言いたくなるお味です。

生きたのが入ってこないとなかなか肝までは出せないとのことで

いやーラッキーでしたー

 

 

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締めのお出汁がまたおいしくておいしくておしっこもらすんじゃないかと思いました。

12貫で5000円。

それも「安い!」と感じさせてくれるお味でした。絶対また行きたい。

 

 

佐渡は動物はそんなにいないけれど老人が飛び出してくるから運転気を付けてね」

とサラッと怖いことを大将に言われて店を後にします。

 

 

二日目に続く。