こんばんは、人呼んで手紙したため侍・ささきです。
お久しぶりのブログになってしまいましたが私は元気です。
私が狂気のお手紙したため侍に化けたのは
かれこれ9ヶ月ほど前の転職前のお話になります。
それなりに長い期間お勤めした会社だったので、
特にお世話になった方々に向けて退職前にお手紙をしたためる日々を送っておりました。
お気に入りの作家さん、meltowさんのレターセットを爆買いしました
その数、大小合わせると50通に迫りました。
腱鞘炎になりかけたと呟いているので相当右手を酷使したのでしょう。
途中で「何もそこまで」という気持ちになったのは否めませんが最後はもう意地のようなもので書き上げました。
そんなわけで字をひたすら書き綴ったわけなのですが、
途中で「もっとうまく字が書けるといいなあ」という小学生並みの感想を抱くようになりました。
というわけで、私は2021年後半あたりから
筆記用具・紙・インクの沼へと飛び込んでおります。
知らない沼は楽しい。うへへ。
手紙を書くということ
さて、手紙を書くということは自分の気持ちや考えを伝えたい人に伝えることだと思います。
私は昔から自身の気持ちや感情を表に出すということが壊滅的に下手くそマンで、
嬉しい、とか楽しい、とかもどうも上手く伝えられている気がしない感を抱いていました。
サプライズとかも、それ自体はとっても嬉しいのですが、
”その場でその瞬間、派手に喜ぶ”という行為が苦手です。
どんくらい苦手かというと黒板引っ掻く音くらい苦手です。
あぁ情けない。こんな年にもなって、情けないとは思っているのです。
そんな事情があり、小学生くらいから私は「上手く伝えられんかったな」と思った時には
書いて伝えるという手段を割ととっていました。
幸い活字を読むのが好きだった私は文章を書くということに抵抗感がなく、
漢字や作文が比較的得意だったのも影響しているかもしれません。
5年前の私は何かがあって祖母に手紙を書いたらしいです。
「ありがとう」は良い言葉です。すぐ言えるしすぐに伝わる。
だけどすぐ消えていってしまう。
消えないように「ありがとう」を受け取ってもらいたい時、私は手紙を書きます。
手紙は書くだけではなく、もらう側でも恩恵を受けました。
祖母は生前に書いた手紙を遺してくれていました。
そこに書いてあったのは、私にとって小さい思い出だったことが
祖母にとってはどんなに大切な意味を持つ出来事だったのか、
大人になった私に知らせてくれるものでした。
この手紙を、どんなにありがたく、尊い物だと思ったことでしょう。
この手紙だけは捨てられない宝物になりました。
その少し前には亡くなった祖父の手紙も見つけたようです。
これは自分が亡くなることを前提に書かれたものではありませんでしたが、
すっかり記憶の彼方に追いやられてしまった記憶を鮮明に思い出させたり、
亡くなった故人とまた語らえるような感覚を、手紙はくれます。
最初に買ったインク
というわけで私は手紙というものが割と身近にある人生を送ってきたのですが
最近は書く機会がめっきり減ってしまいましたので
めっきり筆記用具・紙・インクに財力を全振りしております。ガハハ。
それまで筆記用具といえばドクター●リップ的な三色ボールペンで十分だと思っていたので
このような補充するインクを買うことはありませんでした。
最初に買ったのはカキモリさんのオリジナルインク、comet。
闇夜の海のような深い紺色。
私の好みのど真ん中を射抜くような色でした。
今ではすでに廃番になっており、別のシリーズで展開されています。
しばらくしたらインクが増殖しました。
不思議ですね分裂でもしたのでしょうか。
左のものはJACQUES HERBINのカヤナイトネパール。これもお気に入りです。
このインクでラメを知り、ますます深みにハマっていきます。
インクって一つ1000〜3000円くらいで買えちゃうので
レンズで言うと消費税にも満たないぜ!
みたいなテンションで無限増殖していくので怖いです。くわばらくわばら。
広がり広がって漢字沼
そんなこんなで筆記用具やインクを買って字を書いていたものの、
あまりにも自分の字がへにゃへにゃしたもので嫌になったので
ペン字と筆ペン字の練習を始めました。
書字というものは本当に0.01mmズレただけでえらいことになるなと痛感しているところです。
うきうきしながら文字と向き合っていましたら、
一つ一つの漢字や言葉の成り立ちを知ることになり
漢字語源の沼にハマり始めています←いまここ
なんの役に立つかと言うと別に立たないのですがw、
仕事とは別に知的好奇心が刺激される感覚を久しぶりに味わっています。
これも時間に余裕があるからこそできるもの。ありがたやありがたや。
使っている文房具、インク、紙などについても、
書きたいことたくさんあるのでまたブログで書きたいなと思っています。
ではまたー