メモリグラフ

写真と記憶の記録 sasaki

20221114 窓辺にて

平日のお休みは良い。

どこに行くにも空いている。

久しぶりに誰にも会わず一人の休日。充電するのに必要な時間。

 

 

今日は稲垣吾郎さん主演「窓辺にて」を見てきました。

雰囲気が大好きな映画館、テアトル新宿

 

 

 



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稲垣さんほんといい俳優になったね(誰

彼が演じること前提での脚本だったとのことで、

演技とは思えないほど稲垣さんがただそこにいて言葉を紡いでいる感じ。

彼のための映画だなと思いました。

 

 

 

 

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パンフも買ってしまった。

すごく光を綺麗に描いた映画で、パンフレットも写真集みたいだった。

 

 

140分という長丁場の映画。

多分TVとか配信ならわざわざ見なかったかもしれない。

何か派手なことが起こるわけではなく

訥々と語られながら物語が進むけれど

むしろ現実はそういうことの方が多くて。

白黒がはっきりしなかったり、正誤がはっきりしなかったり、

いつの間にか始まっていたり、いつの間にか終わっていたりする。

非常にリアルだなと思いました。

 

 

 

自分の感情の乏しさがたまに怖くなるんです

という台詞が結構胸に刺さるものがあった。

私も昔から人を大嫌いになることもないかわりに

狂おしいほど大好きになることもない人間だったので

なんだか自分が物凄い冷血で人として何かが欠けてるんじゃなかろうかと思っていた。

 

少し歳を重ねて、

まぁみんながみんなそんな狂おしいほどの恋愛脳じゃなくてもいいんじゃないかなと思い始めた最近。

近くにいる人に誠実であればいいかな。

 

 

いろんな場面のいろんな人に少しずつ感情移入して

見終わった後いろんな人生に触れた気持ちになる、

とっても好きな映画でした。

 

 

素敵な喫茶店がたくさん出てきたので

今度巡ってみようと思う。angenieuxを持って。