歌うために生まれてきた人だと思った。
稲葉さんソロライブ2日目。
ライブに行き続けてかれこれ四半世紀になりますが(まじか)
ずっと好きなことを続けていると
自分も、稲葉さんも当然年を重ねて変わっていくもので、
昔の曲の受け取り方が違ったり、
過去の自分には分からなかった意味合いを感じ取れたりする。
稲葉さんはコロナ禍で歌うことを制限されて、
ステージに立つことが出来なくなって、
色んなところでその事への葛藤を吐露していた。
私は稲葉さんを見れなくなってつらかったけど、
人前で歌うことを取り上げられた稲葉さんは
それこそ半身もがれたようなつらさだったんじゃなかろうか。
コロナ禍でもやってくれた無観客ライブ、
もちろんありがたかったけど、無観客で歌う稲葉さんの姿は何だか痛々しくさえ感じた。
この人、オーディエンスの前に立ってこそ輝くんだと思った。
オープニングの「愛なき道」。
ラストに相応しいと思ってた曲をトップに持ってこられて涙腺崩壊。
歌詞が大好きな曲。
全身全霊の「念書」。2日目は西側だったので真正面で見れた。なんてすごい曲なんだろう。圧巻。
「静かな雨」がこんなに化けるかね。
儚さも強さも色気もなにもかも全部入りって感じ。
口からCD音源とかよく言われるけどとんでもない。過去のCD音源の何倍も上手くなってる。
そして「遠くまで」。
稲葉浩志の色褪せない名曲だけれど、
この歌詞がこんなに刺さるタイミングも今以外にそうないだろう。
「今にも何かが壊れそうな 本当にそんな世界だとしても
遠くまで僕らは行ける 強い雨も凍る風も受けながら」
今回、何よりも、稲葉さんがやっと、少しだけ制限が緩和された状態でライブができたことが本当に嬉しそうでよかった。
稲葉さんが歌うことを続けてくれて、歌う喜びに包まれている姿を見れて本当に良かった。
歌うために生まれてきた人を、こんなに長い間ずっと変わらずだいすきでいられて良かった。
きっとこれからも大好きでいるよ。
愛と感謝に溢れたライブでした。