メモリグラフ

写真と記憶の記録 sasaki

「ラピュタを劇場で見る」ことが小さい頃からの夢だった私が夢を叶えてきた

天空の城ラピュタ

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みんなだいすき天空の城ラピュタ

もはや国民的ジブリ映画の代表格といっても過言ではなかろうこの作品。

私は子供の時からこの作品が大好きで大好きで

VHSに録画されたものを何度も何度も見返し、セリフも諳んじているくらいなのですが、

公開が1986年。大好きなのに劇場で見たことがない。

 

 

映画というのは劇場で見られる期間は案外短いもので

それを逃すと基本的に映画館では見ることはできませんよね。

天空の城ラピュタ」を劇場で観賞する ということは、私の夢のひとつでもありました。

 逆に言えば、

「劇場用に作られたこの作品を劇場でみたことがないのにラピュタ好きを公言するなんてなんかにわかの極みみたいでできない・・・口惜しや・・・」

とハンケチを噛みしめる日々をおくっていました。

が、このたびシアタス調布さんの粋な計らいで9日間限定でリバイバル公開されるという情報が舞い込んできました。うっひょう。

 

コロナコロナと気が滅入る日々ですが、

これはもう行かねばならない。

もし感染したりしたら、それはそれで受け入れよう。

というこころもちで行ってきました。

 

 

 

劇場はほぼ満席

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526席というこの大劇場、ごらんのとおりの埋まりップリ。

まんなかブロックは埋まってしまっています。

この社会情勢の中、「ラピュタがやるなら行かねば…!」というラピュタガチ勢たちの心意気を感じます。

 

 

 

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 うわーーーーほんとにやるんだー、ほんとに劇場でやるんだーと興奮。

 

 

 

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これがなんだかすごそうなスクリーン⑩「ULTIRA」のチケットでございます。

 

ULTIRAとは。

幅約20メートルの大型スクリーンの高画質映像と、イオンシネマ独自の4ウェイ立体音響システムの組み合わせで、不朽の名作を臨場感あるサウンドと迫力満点の映像で楽しめる貴重な機会となります

 

 ・・・んだそうです。

ちなみに私昼上映と夜上映の2回見に行ったのですが、

圧倒的にこのULTIRAの方で見ていただきたい!

音の重厚感というか、あっちこっちから効果音がぶつかってくる感じがすごい。

ムスカが降りてくるところなんて声が上からほんとに降りてきて気分は将軍。

 

 

感想

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↑見終わったわたしの図(画像はイメージです)

 

 

わたしが今まで見ていたラピュタラピュタではなかったんや・・・!


と思わせるほど、劇場でみたラピュタは圧巻でした。

「あー、これが夢にまで見た劇場版ラピュタだぁ」

と感極まった私は普段泣くとこじゃねぇだろってとこでも涙涙。

「劇場でラピュタを見ているアタクシ」という感動の方が大きかったと思いますが

なぜか泣いてしまったところについて書いていきます。

ちなみにラピュタだからもうネタバレとかいいよね、いいよね。

 

 

 

①冒頭襲撃シーン

 

てててててて てててててて てててててて てててててて

 

っていうアノBGMとともにドーラ一家の飛行船襲撃。

なぜかここでもう泣く(´;ω;`)

ドーラかっこいい!

戦闘シーンのスピード感(特にドーラがパーティー会場走り抜けるとことか)の作画の細かさったらもう。

 

 

 

②タイトル画面

 

てんててーん…てんててーん…

というBGMとともに「天空の城ラピュタ」のタイトル画面

泣く(´;ω;`)

何度も何度も見ている映画なのに、

「殿、お会いしとうございました・・・!」感が極まってとりあえず泣く(´;ω;`)

 

 

 

空から女の子が!

 

パズーが肉団子を買って職場に戻るシーン。

パズーの足音がすごく繊細。

こんな風に聞こえるなんて。こんなに細かい音声まで聞いたことなかった。

飛行石を光らせながら降りてくるシータ。名シーン。泣く(´;ω;`)

 一回シータを抱きとめようとして、肉団子はいったやつに気付いてまた置く演出。

こんなとこストーリーの本筋に全然関係ないじゃないですか・・・!

なのに、ここで何十枚の作画をしてでも、

パズーという少年の優しさ(少女も助けなきゃ!あ、でも親方への肉団子も崩しちゃいけない!)

を描き出す。繊細!超繊細!思春期と反抗期が一緒に来た乙女より繊細!

 

 

 

④パズーのラッパ

朝とともにパズーの超絶技巧が光るトランペットのシーン。

トランペットうめえぇぇぇえ

朝の描写きれえぇぇぇ

パズーの住む町の高低差すげぇえぇぇえ

ラッパの音がパーンと響くこの音響よ。

ずっと聞いてたくなりました。

 

 

⑤代わりなぁ!!

 

ここは別に泣いてないけどw

ドーラ一家が出てくるシーンはラピュタの中でくすりとするシーンが多くてほんわかする。

大人になってみると、ドーラはほんとうに格好いい!!

私が小さい頃はシータが可愛かったり、パズーがかっこよかったりというところで好きでしたが

大人になってみたときのドーラのかっこよさときたら!!抱いて!

 

パズーの町から脱出するところの「代わりな!!」が超絶しびれます。

そのあとの運転のスピード感もすごい・・・!

 

 

 

⑥ポム爺さん

 

ポム爺さんが飛行石が含まれた石をキーンと割るシーン。

岩が宇宙のようにきらめくのがきれいすぎた。

「わしには強すぎる…」でなぜか泣く(´;ω;`)

 

左にシータ、右側にポム爺さんとパズーという構図のあの絵を見てまた泣く。

あの画大好き・・・

 

 

 

⑦手ェぬるい!!

 

この「手ぬるい!」というセリフの強烈さよ。

ラピュタってほんと声優さんが声で演じててすごい。

将軍はこの「手ぬるい!」と「もーしもしもしもしー!?」と「こらー、ネコババするなー」

で強烈に印象に残る。セリフそんなに多くないのに印象に残るとかすごいw

 

 

⑧あの子はどうしたんだい?

 

シータに「もう帰って」と言われた(ように思った)失意のパズー。

町に帰ってきたパズーを迎える、親方の奥さん?のおかみさん。

この人の声超かっこよくないですか・・・イケボ・・・

「心配してたんだよ」っていうのが、よその子なのにパズーを子供のように思ってくれてるのかなぁ、

親方のおかみさんだから・・・

などと考えてまた泣ける(´;ω;`)ウッ…

 

 

⑨シータがそう言った!?バーカ!お前を助けるためにおどかされてやったにきまってるじゃないか!

 

このパズーの小屋でのドーラとの掛け合いはとっても好きなシーンの一つ!

もうすきなセリフの掛け合いみたいになってるなのですが

ドーラはシータの飛行石だけを狙ってるはずなのに、

このあたりで「あたしの若いころにそっくりだよ」と、シータにちょっと自分を重ねるようなセリフが出始めたり、

「お前、あいつらがあの子を生かしておくと思うのかい」

とまだ少年のパズーに諭したりしてくれます。かっこいい。イケメン。

 

 

 

⑩「40秒でしたくしな!」・・・までの数秒

 

自分を連れて行ってほしいというパズーの決意に向き合うドーラ。

数秒の沈黙の後、

「その方が娘が言うこと聞くかもしれないね・・・」

と呟くドーラですが、

ドーラ一家は飛行石を狙ってるだけで、シータなんてどうでもいいはずなのです。

そのシータを助けたいという少年の言うことなど聞くだけ損なはずなのです。お荷物が一つ増えるだけ。

 

それなのに、それなのに(´;ω;`)

 

多分ドーラとパズーが話した時に、ドーラが「二度とここには帰れなくなってもシータを助けに行く」というパズーの覚悟を汲み取った上での

 

「40秒でしたくしな!」なんですよね。

 

 

「その方が娘が言うこと聞くかもしれないね・・・」は

ドーラのツンデレ―ションだと思ってますw

 

このあとの「みんな、元気で」と鳩の小屋を開けるパズー。

小さい頃は意味も分かってませんでしたが

「二度とここへは帰れなくなる」(小屋から放ってあげないと餓死してしまう)

からのパズーの行動なんですよね。。

あー無駄がない。無駄がなさすぎるこのシナリオ。完璧です。必要十分の完璧さ。

 

ここで仮に「僕が帰れなくなった時の君たちのことを考えて扉を開けておくよ」とかパズーが喋ったとしたら興ざめじゃないですか。

「みんな、元気で」

その一言で伝わるのです。

 

 

40秒しか時間がないのに、自分の大事なものを持ち出すとかでなく

鳩の扉を開けることを選んだ。

ここにパズーの完璧好青年ップリが凝縮されています(´;ω;`)

それはラストでもそうなんですけどね。

あの場面で、いつムスカに撃たれるかもしれない場面で、

「おばさんたちの縄は、切ったよ」と。

 

パズーはいつも自分のことより人のことを優先させる心の強い少年です。

自分の大事なものは、自分以外のところにあるということを知っている強さを持っています。

どう育ったらこんな性格になるのか。日本、こんな少年ばっかりになったら良いのに。

 

 

⑪ロボット兵(復活~救出)

 

もうこれは言語に表現できないのですが

好き好き大好きすぎるシーンの連続です。

ここはもう音楽と!映像と!!声優の織り成す!!竜の巣だあぁぁあ!!!(語彙力の低下

 

元々大好きなシーンなんですけど、

久石譲宮崎駿という天才と天才がお互いに最高の仕事したらこうなったみたいな

そこに田中真弓よこざわけい子初井言榮というレジェンドオブ声優たちが集結したらこうなったみたいな

もう最高の化学反応が生まれた、文句のつけようのないシータ救出シーンです。

 

 

シータを中心にフラップターがぐるーっと回るシーンとかすごくないですか!

 

敵陣に飛び込んだとたん曲調変わるんですけどこれ一体何曲分の要素が詰め込まれた曲なんですか!

 

あとフラップターが急降下するシーン、あそこ落下する風の音とパズーの声しかしないとこいいよね!

 

シータの絹を裂くような「パズーーーーー!!」の絶叫も鳥肌・・・!

 

 

 

そしてもちろん

 

上ぁがれええぇぇぇぇええ!!

 

からのS字構図でのリカバリー、

ドーラの「最後のチャンスだすり抜けながらかっさらえー!」は

もう最高オブ最高すぎてあたい失禁寸前でした…!(´;ω;`)映画館で漏らさないでよかったです

 

 

⑫船での生活

 

もしかしたら、親なしのシータとパズーが一番幸せだったんじゃないかなぁって

ほっこりするシーン。

仕事をしているけど、ドーラのママにじっちゃん、息子たちが兄弟で

大家族みたいな幸せな時を、ほんの少しでも過ごせたんじゃないのかなぁって思って

またわたし泣く(´;ω;`)

 

 

⑬竜の巣へ

これね、映画とはまた別なとこかもしれませんが、

今回、

天空の城ラピュタという、金曜ロードショーで何度も何度も放映されている映画を

・期間限定の9日間の間に

・ナイトショーで見に来る人

なんて、相当のラピュタガチ勢と思って間違いないと思うんですよ。

 

ほとんどが、ラピュタを映画館で見たことのない人たち。

でも人生で一度でいいから、劇場でラピュタを観てみたいと思ったラピュタ愛する人たち。

 

この人たちだからこそできた、ラピュタの世界を決して壊すまい とする観賞マナーの良さが際立ってました。

 

ラピュタって、結構無音のシーンがあるんだなと気付いたのはこの映画館で見てる時なんですが、

普通映画館で無音になったら何かしらの物音がたってもおかしくないじゃないですか、咳払いとかポップコーンとか。

 

この竜の巣の突入シーンが圧倒的無音になるのですが、

 

本当に圧倒的無音。何の音もしない。

 

ラピュタを愛するラピュタガチ勢の皆様が「吐息の一つも漏らすまい」としていた。

パズーが口だけで(多分)「父さん」と呟くのですが、

下手したらその声が聞こえそうな感覚にわたくしバードスキン(鳥肌)炸裂。

ものすごい没入感でした。いやぁまた味わいたい。

 

 

ラピュタ 生き残りのロボット

 

到着したラピュタの描写の美しさよ・・・・・・・・(´;ω;`)

一般のラピュタのイメージってここに凝縮されてるんじゃなかろうか。

朽ちた廃墟、人工物を覆う自然。

 

 

そこに現れた、さっき町を破壊していたロボットと同じ風貌、でも全然違う生き残りのロボット。

誰のお墓かはわからないけどそこに毎日花を供えている。

シータに、花を持ってきてくれる。

心があるんじゃなかろうか。

このロボット兵は、ラピュタを守るようにプログラミングされているんだと思うのだけど、

色んな状況を見て、自分が今できることを見つけるようなプログラムがあるんじゃないか。

それが、人でいうところの心みたいなものだと。

 

そう思えてなりません。

 

 

 

⑮土に根をおろし、風と共に生きよう。種と共に冬を越え、鳥と共に春をうたおう

 

ラストシーンのシータの名セリフ。

この時になると、もう守られてばっかりのお姫様ではなく毅然とムスカに向き合う王女の顔をしています。

この時の、遠景の構図が好き。

廃墟に、シータとムスカが小さく描かれる。

人はちっぽけだろう?と問われているかのようです。

 

個人的にシータは髪が短い方がすき・・・w

 

 

 

 ⑯バルス!までの数秒

 

ここまで人外の身体能力を見せつけてきたパズーですが、

最後にラピュタを守るために、滅びの言葉を言うという選択をします。

 

 

「僕も一緒に言う」。

 

 

シータに!一人で!バルスを言わせない!!男気!!!

 

多分バルスはシータが言ってこそ発動するものだと思うのですが、

ここでの「僕も一緒に言う」は、シータだけに言わせるという重荷を

半分こにしようとでもしてるんですかねえええ!!もうお前ら結婚しろ!!

とか思ってる私の器の狭さと、

パズーという人間のそれこそ地球の底ほど深い器の大きさを見せられた気分です。

どんだけできた少年なんやパズー・・・ガンジーマザーテレサとかの偉人と並ぶわパズー・・・

 

 

からのー、

 

 

「おばさんたちの縄は、切ったよ」

 

 

いやね、

①鳩の解放

②「僕も一緒に言う」

③「おばさんたちの縄は切ったよ」

この3つのシーンだけでパズーという人間の底知れぬ器の大きさを感じませんか・・・!!(´;ω;`)

 

 

すぐそこに!ムスカが弾を詰めている!いつ撃たれてもおかしくない!

なんなら自分の大砲の弾は弾切れ!

そんな!場面で!

 

「おばさんたちの縄は、切ったよ」

 

 

 

 

 

菩薩か・・・・!!!( ゚д゚)

 

 

 

菩薩じゃ。菩薩がおる。

 

と心の中のわたしのポム爺さんが泣いてつっこんで大騒ぎでした。

世が世ならキリストさんと崇め奉られていてもおかしくないでしょう。

 

 

 

  ⑰ラストシーンでのロボット兵

 

シータとパズーが凧で脱出した後、一瞬だけ無事だったあのロボット兵が映るのですが、

よく見ると肩に鳥を乗せ、キツネリスを乗せ、

手には沢山の花を持っている

シーンが映ります。

 

あのお墓だけならば、1つ2つでいいはずなのに。

死んでいったロボットたちに、また備える使命が生まれたのでしょうか。

このロボットに幸あれ。

 

 

 

ありがとうシアタス調布さん&ラピュタガチ勢

 

はい、そんなわけで泣いて笑っての大騒ぎだったわけですが、

今回期間限定で再上映、しかもこの感染症にピリピリしているこのご時世に

色んな感染対策をしながら公開に踏み切ってくださったシアタス調布さんにお礼を言いたい。ありがとうございました。

 

上映前には支配人さんの粋な前説があり、

「皆様はこれでラピュタを観たことがないコンプレックスから解放されます」

という、さてはあなたもラピュタ大好きねー!?!?

とハグしたくなるような粋な解説でした。

シートふっかふかで見やすかったなぁ。また調布いこう。

 

 

そして、そんなご時世の中見に来たラピュタガチ勢の皆様の鑑賞マナーもすっばらしかった。

他の映画の時は、たまにスマホいじってるアホ 輩に出くわしてがっかりしたりするものですが

もう「最後のチャンスだ物音ひとつ立てずにラピュタに集中するんだ・・・!」とドーラに言われているかのように

 

「もう生きている間に劇場で見れることはないかもしれない」

 

というきもちが一つになっていた気がしますw

私は2度見ましたが、2回とも上映終了後、拍手が起きました。

30年以上前の映画の再上映で拍手って。素敵杉内。

 

 

 

思っていた以上に私はラピュタが好きだった

 

見終わった後に思ったのは

「私こんなにラピュタが好きだったんだなぁ」

ということでした。

何度も何度も、繰り返し見てきたはずの作品ですが

劇場版でみた作画の細かさ、アニメの動かし方、声優さんの演技、作画と1㎜もズレない久石さんの音楽表現は

TVサイズのそれとは全然異なるものでした。

 

ジブリの中で一番好きな作品でしたが、私が今まで見てきたラピュタラピュタではなかったんや・・・となるほどの衝撃の圧巻さでした。

 

映画館でみるラピュタはすごかった。

 

もし今後どこかで上映があるとしたら、私は飛行機使ってでもそこに行きたいなというきもちですw

 

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小さい頃の自分へ。

2020年に夢は叶うよ。

 

 

 

ではまた。

枯れ紫陽花と父の入院

2月はどうもよくない。

父が入院した。

 

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幸い短期間の入院で済んだものの、

親が病衣を着て病床にいる姿を見ることは私に少し「父との別れ」を覚悟させるには十分だった。

 

というのも、「早く見つかったから良かったようなものの」という表現がぴったりなくらい、

一歩間違ったらハイさよならとなってもおかしくない病名だったもので

見舞いに行った時に

「今日棺桶越しでもおかしくなかったぞ」

と、照れくさそうに笑う父と話しながら

心から安堵のため息をついた。

 

 

わたしの父は、もう会社は辞めているものの

現役時代は「モーレツサラリーマン」という呼称がぴったりくるような人だった。

大体帰宅は午前すぎで

家を出るのは7時前。

一日10時間くらい寝る子どもだった私は子ども心に

「おとうさんっていつ寝てるんだろ」と不思議に思っていた。

どうやら他の家のお父さんは夜19時くらいには帰ってくるらしいと聞いてびっくりしたものだ。

 

私は当然父より母といる時間の方が長かったし

思春期になれば父と話す時間も減った。

でも基本的に娘には甘く、

「あぁお父さんのこの感じはうれしいんだな」

と察してうまく話せるようになったのは20歳を過ぎてからだったように思う。

 

 

 

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親より先にしんではならぬと 心にとめながら

親を見送るのもつらいんだろうなと

少し心構えをした 2020年2月2日

少し心を落ち着けるためにレンズを持ち出した

 

枯れ紫陽花がきれいだった

2019年もありがとうございました

こんばんはささきです

今年も終わりですね、終わりますね。

びっくりするほどブログを書いていませんし大みそかの23:30にもまだ書き終えていないというギリギリップリです。

 

 

去年は写真を見せたい人を失ってさぁどうなるのかなと思っておりましたが

2019年もなんやかんやでカメラとレンズがある生活をしていたなぁと思います。

レンズは何が増えたっけ?

カメラがむしろ増えたな。

 

振り返るほどちゃんと書く時間もないのでざっくりと。

 

 

 

【冬~春】

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枯れ紫陽花好き

これはMP100でしょう きっとたぶん

 

 

 

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そこらへんのドブ溝で

 

 

 

 

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桜の時期はやはり撮りたくなるようで

 

 

 

 

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これすき。ことしの1枚といったらこれかも。

Makro-planarはほんとにいつもわたしのそばにいますね

 

 

 

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angenieuxもそばにいますね。

 

 

 

 

 

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佐渡の法乗坊の桜

これを撮りにはるばる佐渡にまでいくとは春のわたしアクティブ

 

 

 

 

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佐渡の雰囲気はとってもよかったので

また行きたいなというか年1で行きたいです

 

 

 



【夏】

 

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何をトチ狂ったかLeicaQを買っています

高いカメラすぎて傷つけるのが怖くてあまり持ち出していないという本末転倒さなのですが

使ってみるとたまに「あらすてき」と思うこともあるので今も手元にはおいております

 

 

 

 

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この浮き立ち方はMPでしょう

しかも120とみた

 

 

 

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現像を学びに行ったりしてみているのでその影響がつよい時期w

 

 

 

 

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 フィルムに手を出したのもこのころですね。ちょっと注意散漫ですね。

 

 

今年の夏、暑かったねぇ

どんどん夏の時期が長くなるから心配です

 

 

 

【秋】

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秋と言ってもついこの前みたいな感覚ですが

 

 

 

 

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ちょっと狂ったようにコスモスを撮っています

 

 





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YASHINON無双

 α7Sがほしいのです

 

 

 

 

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今年もたくさん付き合ってくれた後輩ちゃん

いつもありがとう

 

 

 

 

 

 

【11月くらいから】

 

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ちょっと興味がこちらの方に移りはじめているのがわかります。

自分で作るって楽しい。

2020年はお店屋さんが出せるといいなぁなんて思っています。

 

 

 

 

個人的に2019年はオフィシャルに費やし過ぎました。ほんとがんばった。

誰もほめてくんないから自分で誉めますがw

いい加減誰かに甘えず自分の足で立たなきゃないけないなと身に染みた1年でもありました。

でもそのことに気付かせてくれた人たちに、ピンチとチャンスをくれた人たちに感謝の気持ちもあるのです。

 

そんなわけで2020年は人の言うこと聞かずに我が儘に生きていくことが目標です。テーマは我が儘だ。

 

 

 

今年もありがとうございました。きっと来年も何かを撮ったりはしていますのでよろしくお付き合いくださいませ。

良いお年をお迎えください。

 

ささき さき

マクロプラナーの万華鏡。リバーサルフィルムデビュー

こんばんはささきです

今年の夏も暑かったですね。まだ暑いですね。ピークは過ぎたのかな。どうだかな。

 

 

私のカメラといえばデジタルonlyで

生まれてこのかた写ルンですくらいしかフィルムを使ったことがないのですが、

先日フィルムデビューしてきました。

 

 

心に残っていたフィルム

 

 

 

約1年くらい前でしょうか。天野尚さんの写真展に行った時のことですが、

リバーサルフィルム(ポジフィルム)の展示がありました。

通常の35㎜フィルムの106倍という超大判特注ポジフィルムでしたが、

なんといいましょうか、掌ほどの大きさでしたが

その超繊細な描写にしゃがみこんで見入ってしまいました。

 

会場には大きく印刷された作品が他にもあり、それはすばらしいものでしたが

掌ほどの大きさの中にぎゅっと閉じ込められた世界の、なんというか

「今そこに存在している感」にしばらく夢中になってしまいました。

 

今にも動きそうな。

向こうでは風が吹いて音がするような。

触れたら冷たく感じそうな。

 

この感じはなんだろう?デジタルと何が違うんだろう?

 

はじめてみたフィルムの感想はそんな感じでした。

 

 

フィルムカメラをもらった

 

 

さてさて、我が家にはNikonおじさんからもらった全然使っていないフィルムカメラが2台存在しています。

F80とF100。

フィルムカメラの良いも悪いもよくわかりませんが

なんかF100が良さそうなのでF100を初めて持ち出したのが今年の紫陽花の時期でした。

 

そして現像に出し、戻ってきた時のわたしがこちら

 

 

 

 

はじめてのフィルムはもちろんすきすきだいすきマクロプラナーで撮ったのですが、

私の手元に届いた現像されたリバーサルフィルムは

まるでマクロプラナー越しにみた万華鏡みたいな潤いのあるフィルム。

 

 

言うならばこれは・・・!マクロプラナーの煮こごり・・・!(語彙力)

 

 

 

おそらくひどく興奮していたのでしょう、何を言っているのかよくわかりませんが

マクロプラナーで撮ったものをぎゅっとクリスタルに閉じ込めたらこんな感じになるんじゃないかと思わせました。

なんじゃこの透明感は。異常だ。異常事態だ。

 

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わずか35㎜×24㎜の中にぎゅーっと詰め込まれたこの描写は

私が好きで好きでたまらないマクロプラナーの描写をもっともっと濃厚にしたような

このまま凝視してたら3Dみたいに浮き上がってくるんじゃないかと思わせるほどの立体感。

立体感ってこういうことかと思うほどの立体感。これまた異常である。





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マクロプラナーが透明に!!

そんなことに(*´Д`)ハァハァしてしまう

いやお分かりになりますでしょう?マクロプラナーの描写が透明なんですもの!

これが届いた日にはずっと天井にむけて透かしていたもので首が痛くなりました

 

 

 

 

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太陽光に透かすとこうなります

あぁマクロプラナーよ、あなたはどうしてマクロプラナーなの?

とロミジュリのジュリエットのセリフを言ってしまいそうなくらい

なんでこんなにもマクロプラナー感が強いんだろう。

 

 

 

 

 

 

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透明なので、光に透かすとこんな感じになります。

リバーサルフィルムは本来投影して見たりするみたいですね。

フィルムもきれいなのに透かされた画もきれいで

「あーきれい」とIQ8くらいの語彙力に落ちぶれてしまいます。綺麗。

 

 

 

 

 

 

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実家の光が素敵だったので。

 

 

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最近光に透かしたがり屋さんになってしまい、やたら持ち歩いてしまいます。

街中で職質されたら「フィルムを持ち歩く変質者」とでも報道されるのでしょう。

 

どうしてこんな小さいものが愛しいんだろう。

デジタルと何が違うんだろう。

答えはさっぱりわかりませんが、手元に残るこのマクロプラナーの煮こごり

またこのレンズの楽しみ方を増やしてくれたのは間違いございません。

 

 

 

フィルムを始める時の疑問

さて、フィルムはさっぱりわからない私でしたが、

幸いフィルム界隈のお友達がいらっしゃいましたので、

打てば響く感じでご丁寧に疑問に答えてくださいました。

いつもありがとうございます。

 

 

Q:フィルムはどこで売っているか

 

基本はAmazonで買えば良いと思います。

カメラのキタムラとかでも売ってました。

 

 

Q:どれを買えば良いか

 

 フィルムにはいろいろ種類があるみたいです。

今回私はリバーサルフィルム(ポジフィルム)が使いたくて手をだしたのですが、

今手に入りやすいリバーサルフィルムは

FUJIFILMさんの

Velvia50

Velvia100

Provia100F

コダックさんから

EKTACHROME E100 

あたりだと思われます。

Velviaは色乗り濃いめ、派手目に撮りたい時おすすめ、

Provia がスタンダードでナチュラルな色合いだそうです。

コダックのやつも買ってみたので今度撮り比べてみようと思います。

 

 

フィルム名の後ろについてる数字はISO感度を示します。

デジタルに慣れて1600やら3200やらが当たり前になってしまうと

50とか100とかに驚かされます。手振れは大敵。

 

 

 

 

 

Q:ISO感度はどうなるの?

 

 フィルムはISO感度固定です。

100のフィルムを使うなら、36枚撮りきるまでISO100でずーっと固定。

これにもデジタルから入った私には驚かされました。

え!変えられないの!途中で!困りんぐ!

となりましたが変えられないもんはしかたありません。

変えちゃうと現像の時になんかぐちゃぐちゃになっちゃうみたいです。

フィルムを装填するときにISOを設定するのですが、

私のカメラは入れる時にやーってやればAutoで設定してくれるかしこい子です。

カメラによっては自分で設定しなきゃいけないみたいですね。

 

 

 

となると、こんなぶっとんだISO感度を使う日が来るのかという疑問が。

アレモ先生に伺ったところ、ISO3200のフィルムというものがあるそうで、

1段の増感現像とかお願いするときに使うみたいです。ほげー。

 

 

Q:現像はどこでやってくれるの?

 

 

さてデジタルと違い、私は自宅で現像ができませんのでどこかお店頼む必要があります。

これもアレモ先生おすすめの「思い出写真工房 楽天市場店」さんにお願いしました。

 

フィルムの現像と、データ書き込みまでしてくれました。

フィルムで満足しちゃってデータ化してくれたやつまだ見ていないんですけどw、

リバーサルフィルムの現像をしてくれるところ自体が減ってきているらしいので

なんとかサービスを継続してほしいものでございます。また撮ったらお願いしようと思います。

楽天ポイントもたまるのでうれしいですね。

 

キタムラとかでもできますがちょっと割高かつ10日くらいかかるみたいです。

 

 

 

Q:スリーブ仕上げとマウント仕上げって?

 

なんかほんとググレカスと言われても仕方ないくらい疑問を漏らしまくっていて申し訳ない。

リバーサルフィルムにはスリーブ仕上げマウント仕上げという2つの仕上げ方があるそうです。

今回私がやったのがスリーブ仕上げ。

いかにも「フィルムびろーん」って感じの仕上げ方ですね。

マウント仕上げは一コマずつ白い額にいれてくれるみたいな感じ。

投影して見せる時はマウント仕上げが良いみたいです。

わたしは投影はしないのですがそこゆく人に見せて回りたいので、

次回はマウント仕上げにしてみようかと思います。(迷惑)

 

 

 

フィルムの魅力

 

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正直、フィルムというのは確実性から言うとデジタルにはかないません。

撮ったあとのレビューもできません。

今の手振れしたから消しちゃおってのもできません。

1つのフィルムで36枚。無駄に連射して数うちゃ当たる作戦も通用しません。

だからこそ一枚一枚が大切になります。

いやデジタルで大事にしてないわけじゃないんだけど、なんというか緊張感が違いますw

 

 

そして、きっと私の大好きなマクロプラナーで撮ったらそのフィルムはとても大事なものになるんだろうと思った私の考えは間違ってませんでした。

「モノ」としての大切さが手元に残るというのは

ある意味アナログで、電源を落としたら見れなくなっちゃうデジタルにはない魅力だと思います。

 

 

 

 

紫陽花、ラベンダー、この秋はコスモス。

大好きなものを大好きなレンズでフィルムに写して、結晶のような形で残るのがとっても楽しみです。

 

 

ではまた。 

 

やっぱりぼけぼけさせたくてラベンダーを撮りに行ってきた

こんばんはささきでございます

いやーご無沙汰にしておりました。気づいたら2か月近く空いている件。これはひどい

せっかくブログなんて言ってるんだから月1くらいではなんか書きたいものです。

 

7月は体調がどしゃくずれでして1泊入院をやらかしておりました。

体が弱ると心も弱るのでほんと健康でいたいなと思う次第でござりんす。

 

 

復活のラベンダー

心身共に衰弱していた7月を終え、「あーマクロプラナーが切れた...」とマクロプラナー欲が出始めた8月の頭、

群馬のたんばらラベンダーパークに行ってまいりました。

 

 

 

 

こちらのたんばらラベンダーパークは冬はスキー場、夏はラベンダーパークとして開放されます。

何種類ものラベンダーがあるので7月~8月まで長く見ごろを迎えます。

高原らしい気候で、この日都内は38度とかだったんですけど、

ここは30度を下回りますのでちょっと高原気分を楽しみたい時もおすすめです。

でも撮ってりゃ暑いことは暑いんですけど…

いつも思うんだけど世の中のおなごはラベンダーでさわやかなデートとか成り立つのすごい。汗をかかないのだろうか。

 

あと欲を言えば18時くらいまで開園しててくれたらよき光が入ってとてもいいののですが。

17時閉園なのが惜しいところです。 

 

 

 

 opton-sonnar 1.5/50

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先日コンデジ2つも買ったじゃないですか。しかも高いやつ。

ただやっぱりわたくし写真というかカメラというかレンズが好きなとこがあるので

特にお花とか撮るときは好きなレンズじゃないとテンションがあがらんということが判明したので

この日は好きなレンズゴロゴロかかえて行きました。

opton-sonnar先輩の写り好きです。

 

 

 

 

  apo-makroplanar 4/120

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最近私よせばいいのにリバーサルフィルムなるものに興味を持ち始めてしまいまして

Makro-planar 50と100はそっちで使っていました。

のでデジタルにはapo makroplanar先輩をつけていたのですが

ぼっけぼけにさせるには相変わらずすばらしいレンズですね。

光を入れるとまた唯一無二の写りをするのですが、ちょっと光が弱くてそこまでには至りませんでした。

まだフィルムは現像に出していないのでそちらもどう写っているか楽しみです(^ω^)

 リバーサルフィルムについてはまた別に書こうと思うのですが

これはこれでよだれが出るほどよいものなんですよげへへ

 

 

 

体調崩して撮りにいけない時期が続くと

「あーマクロプラナりたい」という欲がふつふつ湧き上がるので

三大欲求に次ぐ欲求として私を支配しているのではないかと思います。

撮れる喜びをかみしめて撮っておりました。

ことしの後半はもうすこし免疫高めるよう努力します。 レバーとか食べます。

 

ではまたー

撮ってみなければわからないから買ってみた

こんばんはささきです

 

 

 

 

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今年は割とからっとしてて過ごしやすかったのですが、

やっと梅雨らしくなってきましたね

 

 

 

 

最近は撮っていないかというとそうでもなく、

色んなカメラを持ち歩いて撮ってはいます。

SNSにUpするのに至らないだけ。

撮るのは楽しいです。 

 

 

 

ここ1年くらい、αにオールドをつけて楽しんでいた私は、

「レンズ交換ができるからこんなにレンズが増えるんだ!レンズ交換さえできなければ!」

とぐるーっと回って今レンズ固定式のコンデジをいろいろと吟味しています。

レンズ交換ができないだけに、各社いろいろ工夫してて写りには割と特徴が出ますね。

撮り比べるだけでも楽しい。

 

 

 

 実際に撮り比べてみないとわからないといいますので。

 

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X100FとLeicaQを手に入れて比べています。

撮って比べて、いずれはどちらかを手放すつもり。

さて私はどちらを気に入るのか。

 

 

 

 

 

 

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WELCOME TO THE LEICA Q

 

 

 

このスタート画面はさすがに熱かったですw

ではまた

2019年も佐渡に行ってきた② 佐渡グルメと宿根木の町

さて一夜明けて2日目です。

 

 

急に佐渡行きを決めたもので宿はとらずにおりました。

案の定、翌朝体がバッキバキになりほぼ仮死状態となりはてた我々は朝から入れる温泉を探します。

 

はたの温泉 松泉閣さんに、

「頼むよォ、風呂に入れてくれよォ」と泣きつくように転がり込み

朝風呂を満喫いたしました。まじ松泉閣さん神です。

なんか温泉のお湯も柔らかくてお肌がとぅるとぅるになりました。

次回行ったらまたお世話になろうと思います。

 

 

佐渡乳業のコーヒー牛乳がなんだかおいしく感じました。

パッと見乳牛はいないようでしたがどうなんでしょう。

 

 

もし晴れておりましたら青空の下の「法乗坊の種蒔き桜」をおがみたい所でしたが

この日はまぁすがすがしいほどの曇天に恵まれましたので

もはやおもしろネタと佐渡グルメに走るしか我々に選択肢はありませんでした。

 

 

 

ブリカツ丼

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佐渡といえばブリみたいなとこあります。

寒ブリの時期に一度来たいものですね~

こちらはブリをカツにしてどーんにしたもの。略してブリカツ丼です。

あんまりブリをフライにするという発想がないのでなかなか斬新でした。

タレ、かかってないように見えるけどかかってるんです。あっさりめで美味しかったです。

 

 

 

カニ直売所 弥吉丸

 

カニ たべいこぉ~♪」が口癖として有名なわたくしですが、

佐渡ならカニがゴロゴロ生息しているに違いない。カニたべいこう。

 

そんなわけで泊港まで移動し、カニ直売所 弥吉丸 さんへ。

こちら毎朝赤泊港で水揚げされたベニズワイガニを隣接している工場でボイルしているとのことでカニがお安く手に入る・・・というか

カニの価格破壊が著しかったです。

 

 

 

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まず入店とともに「はい、試食」とカニが1人1匹ずつ手渡されます

この時点で「なんかカニに対する価値観が我々とは違うぞ」と違和感を感じざるを得ませんでした。

 

 

販売しているカニは一杯1000円から2000円。

この価格も東京から来た我々からするとおかしいのですが

B級品(A級とB級はカニみその量の違いだそうです)となるともう

300円とか500円とかの価格帯になっていました。もうわけがわかりません。

 

 

 

 

 

 

 

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また、「足のみ」となると更なる価格破壊を招いています。

私が両手で抱えられるほどのビニール袋の中に

無数のカニの足が入って1袋1000円ちょいといういかれた価格です。

 

ここでのカニの足の価値は無価値に等しいのだろうか。

東京の人に教えてあげたらオーマイゴッドとかいってひっくり返るに違いありません。

 

 

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さてこのような大きなカニ、持って帰るのもアレだしどうしよう。

となったところ、お店の方が「ここで食べて行っても良いよ」と言ってくださったので

唐突に店先で都内から来た二人のカニ食べ放題ショーが始まります。

カニをこんなにまるっと食べることもないので、

カニの甲羅 開け方」

といった検索ワードでGoogle先生に頼る必要がありました。

 

 

 

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ゴミバケツの中に捨てられるかにさんたち(少なく見えるけど奥行きがすごい)

 

 

2人でカニ3杯いただき、お値段1500円ほど。(←なぜならうち2杯は試食分だから)

もう都内でカニ食べるのがばかばかしくなるほどのコスパでした。

カニみそが美味しかった~!

運転しなければ日本酒をおともにしたい感じでした。

佐渡カニが食べたくなれば必ずやここに来ようと思います。

 

 

 

宿根木の町

 

さて佐渡グルメを食い散らかしてばっかりの我々ですが、

最後に佐渡最南端の町、宿根木(しゅくねぎ)の町に向かいます。

国の重要伝統的建造物保存地区として指定されております。

 

 

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何が重要伝統的建造物なのかというと、

ここ江戸から明治にかけて、廻船の寄港地として栄えた町なんだそうです。

廻船業とは、北海道で物買って、それをまた別の土地で売り買いして、

その土地のものをまた別の土地で売って・・・を繰り返して儲けるお仕事。

佐渡の財産の何分の1かはここに集結しているといわれるほど、

一時は富が集中したところなんだそう。

 

ここの家は、ここに住んだ船大工さんたちが当時の技術を生かして建築。

約1ヘクタールの土地に110棟もの家が配置される高密度な集落、それが宿根木の町です。

 

 

 

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なので町に一歩入るとまるで迷路。

ここはどこかな?ときょろきょろしてしまいます。

 

 

 

 

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二人でもフラフラしていると相手を見失います。

かくれんぼしたらかなりエグいかくれんぼになりそうです。

 

 

 

 

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陰と光が印象的な町でした。

 隙間が美しいのでついカメラを向けてしまいます。

 

 

 

 

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街中には用水路があります。(撮るの忘れましたが笑)

上流で食べ物を、中流で洗濯など洗い物を、下流を下水として使ったのだとか。

完全に「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」の世界ですね。

 

 

 

 

 

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こちら、この町の名物「三角家」

この狭い土地を生かすための「三角の家」なんです。

 

 

 

 

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子供部屋。

奥が直角でなく鋭角になっているのがお分かりいただけるだろうか。

 

 

 

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「四角い部屋」がない、「三角の家」

 

四角に囲まれている私たちの部屋を見慣れているだけに、

三角の家というのはとても不思議な感覚に陥りました。

 

写真ではどうにもこうにもお伝えできないので、ぜひ現地に足を運んでいただきたい。

 

 



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もう一軒、内見できる家があります。

世が世なら大富豪の「清九郎の家」

 

 

 

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漆塗りや一本の木から取り出した木の戸など、

どれもこれも当時の最高級の素材と技術を取り入れたこの家。

例の廻船業で相当な富を築いたようです。

 

 

 

 

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囲炉裏

 

 

 

 

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どの家にも大きな仏壇や神棚があります。

その昔、人が船で海に出ることは死と隣り合わせ。

残された人たちは無事帰ることを祈り、自然と神や仏様への信仰が強くなっていったとのこと。

 

 

 

 

f:id:asahaka1:20190429204815j:plainそういえばこの町、歩くたびにお地蔵さまやお墓があるのですが、

どこを見てもお花が絶えません。

都内のお墓では枯れた仏花や、何も生けていないお墓も目立つ中で、

どこを見てもお花が生けられています。

 

 

 

 

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聞けば、昔の「無事に戻ってきますように」という信仰心が今の時代にも残っていて、

毎日町の誰かがお花を生け替えるのが習慣になっているのだそう。

小さい町だけど、すべてのお墓や地蔵にお花を生けるとなるとかなりの仕事。

海辺近くで生まれたこの町の風習が今も続いているんだなぁと

歴史の重みを感じたりしました。

 

 

 

 

 

 

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 町の一番奥に神社があります。

 

この町が残っていて、そんな暮らしもあるのだと知ることができて良かった。

また佐渡に来たら寄りたい町になりました。

 

 

・・・とのんびりしていたら帰りのジェットフォイルに危うく乗り遅れそうになりました。

「乗り遅れたらもう仕方ないから明日の仕事をいかなる理由で休むか」

という作戦会議が開かれましたが、なんとかギリギリ無事本土に帰ることができました。

 

 

おしまい

去年同様「あの桜を見たい」という理由で強行した佐渡の旅ですが

やっぱり私は佐渡が好きだなぁとしみじみ思うわけです。

佐渡は小さい島だし、アクセスもそんなに良くはないのに

なぜこんなにも私を惹きつけるのか。

なんかがあるんだろう。まだうまく言語化できないけどなんかが。

 

 

まだまだ知りたいことが沢山だし見てないところもたくさんなので、

きっとまた来るよ。年1くらいで。

 

 

ではまたー