佐渡の続きです。2日目。
岩首昇竜棚田
新潟と言えば米。
米といえば棚田です。
ここ佐渡にも棚田がいくつかあるのですが、
私が翌朝向かったのは岩首昇竜棚田(いわくびしょうりゅうたなだ)。
何回も書かないと忘れそうです。岩首昇竜棚田。岩首昇竜棚田。
標高350mほどの山間に460枚ほどの棚田が広がっているそうです。
朝日に間に合うよう行くために夜中にむくりと起き上がり向かったのですが、
さすがにうねうね曲がりまくり人どころか車一台すらいない道を
深夜2時くらいに走らせてると心細くなりました。さみしい。すごいさみしい。さみしがりやさん。
まあ結果何事もなくたどり着いたのですが、
「ほんとにここでいいんですかねぇ・・・」と思ってしまうほど最終的に道が狭くなったので
よくたどり着けたなと自分で自分をほめてあげたいです。
なんか案外ウェルカム棚田感あって笑いました。
人外に出会うきょうふとのたたかい pic.twitter.com/CSGkMhpJyI
— saki@French Open (@saki5200750) May 11, 2018
なんかもう明らかに人以外の生き物の鳴き声がケーンケーンとかしてるので
「今人外の生き物が出てきたら、こんな丸腰だし真っ暗闇だし人生終わる」
とビックビクでした。
そんなびくびくしながら待ってた朝日。
少し雲がありましたがほのかに空と水面を染めてくれました。
この一本の木が岩首昇竜棚田のシンボルツリーなのだそう。
たしかにぽつんと一本だけ背の高いこの木はどこから見ても目立ちました。
棚田の上には展望台があります。
ここからのんびり撮ってましたが、なんせ人っ子一人いないので
機材置いてフラフラどっか行くのも自由で思わず「ひゃっほー」と声をあげたくなる開放感でした。
人外の恐怖さえなければ。
次は小倉千枚田に行きたいな。
よくよく調べたら小倉千枚田を思いっきり通過していたのでw
今度行くときはそちらにも行ってみたいです。
史跡 佐渡金山
朝食を食べる時間も惜しんで次へ向かいます。
1601年の開山以降、金銀が盛んに発掘されたという佐渡金山へ。
カーナビに従って素直に「佐渡金山」というところに行くと、入場料を払って坑道を通って見学したりができるのですが、
私のお目当てはそちらではなくこちら
実によい pic.twitter.com/Boy9VVD5eI
— saki@French Open (@saki5200750) May 12, 2018
かつて東洋一と言われた金銀抽出施設、北沢選鉱場跡です。
あまりにも巨大すぎるのでどう撮ったら良いのやら困惑しながら
かつて栄えていたこの金の町が確かにあったことを感じさせる存在感に威圧されます。
ラピュタ感。
ここで何があったのかと、解説見習いのおばさまがぬーんと現れたので解説していただきました。
要するに「ここでは金がどばーって取れたけど、少しの金も取りもらさないように水に浮かせて小さな金を集めていたところ」だそうです。
上から下へ、高低差を利用して作られた施設。
私「巨大なクリーニング屋さんみたいなもんですかね」
おばさま「・・・そうね」
語彙がアレですまない…
観光客はちらほら。
夜はライトアップされるんだそうですが、
そんなことせずとも十分魅力的です。
うっかり撮れた、魚眼にアゲハチョウ。
人はいなくても自然は息づいてる。
50m級のシックナー跡。でかい。魚眼を出したくなる気持ちもわかるでしょう。
でも元々うにょーんってしてるので別に魚眼でなくても良かったのでそっとしまいました。
15mm広角でも入りきらない巨大さ。
ここでもAngenieuxで遊んでました。
上、開放f0.95。
下、一段絞ってf1.4。
私がテンション上がるのがお分かりいただけるだろうかw
Angenieuxは昼間の撮影をわくわくさせてくれます。
佐渡金山の周辺はまだまだまだまだ寄りたいところがあったんだけど
時間の関係で断念(´;ω;`)ウゥゥ
またくる・・・。
大佐渡スカイライン~妙見山
金井と相川をつなぐ全長およそ30kmの展望道路。最高地点の標高は900メートルを超え、真野湾、両津湾、国中平野、小佐渡山脈など佐渡全島を俯瞰できます。
・・・だそうです。
紅葉シーズンはすばらしい景観になるのだとか。
またうねった山道を登っていきますが、昼間なのでまだ安心感があります。
しかも対向車もなんもおらんので気が楽です。
というか私しかいないんじゃなかろうかと思うほどの交通量に心配になります。
佐渡島の真ん中を突っ切るような感じでこんな整備された道があるのはありがたい。
乙和池
池の中央に日本最大の高層湿原性浮島をもち、神秘的な雰囲気に包まれた池。
新緑に包まれて、辺りは小鳥の声と湿地の不思議な湿った音。
・・・なのはいいんですが、
整備されたスカイラインを乙和池方面に曲がったところ、
「これ対向車きたら正面衝突待ったなし」
みたいな森の中にいきなり飛び込むのでまた私は
「ここで人外に出会ったら・・・」
という気持ちになりまたびくびくしてました。無事について本当によかった。
たどりついたのは良いんですが、
この神秘的な雰囲気と、足元が割とぬかるんでいたのと、
実はむかしむかしこの池に若い娘がうんぬんかんぬんみたいなホラーな小話が飛び込んできたので
さっさとおいとましました。
多分朝とかいいと思います、光が差し込んできっとキレイ。でもここ夜に一人では無理だこわすぎるw
今度は誰かと来たいですw
千竜桜
会いに来た
— saki@French Open (@saki5200750) May 12, 2018
会えて良かった
感動 pic.twitter.com/YRBpFWSOy9
私を佐渡に連れてきてくれた桜。
天野尚さんの写真集のこれを見て、会いたくて今回来ました。
もはや木の幹は地中に埋まってて枝だけ地上に出てるのではないかと思うほど、
なんか根っこから枝が天に向かって伸びている
今まで見たことのない不思議な桜でした。
人物と比較してその巨大さを感じていただきたい。
地元の人も来ていてお話を伺ったところ、
この木はもはや「花をつけたらありがたや」といったところなのだそう。
今年はもう見ごろを過ぎていたようですが、
花をつけて天を目指すその雄大な桜の姿に
しばらく正座してしまうほどの力を感じました。
ただ、こんな記事も出ている通り、最近この千竜桜は心配されています。
枝折れ被害の「千竜桜」守りたい
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20180508391674.html
枝が折れて、枯れだしているのだとか。
花が咲いているときに、来れただけでも良かった。
願わくばまた来年会いに来れますように。
何年もここで花を咲かせ続けているのであろうこの樹を前にして、そう祈らずにはいられませんでした。
素晴らしきかな佐渡島
さて初の佐渡島上陸はこのような感じで終えました。
行くとこ行くとこ魅力的でしたし、全然時間が足らず、1年ほど滞在したい気持ちでいっぱいです。
まだいっていない島の南の方とか、
あいにくまだ冬季封鎖されていた大佐渡の杉(これすごい行きたい)
ドンデン山、数々の棚田などなど行きたいところがいっぱいです。
しかも季節によって違うんだろうなぁと思うと四季折々で再訪したい気持ちを今必死に抑えております。
また絶対行きたいと思うと共に、空路の開通を心から願いますw
私を佐渡に連れて行ってくれた素晴らしきかな写真集です😳 pic.twitter.com/IGNBtAnCgE
— saki@French Open (@saki5200750) May 13, 2018
ではまたー。