最後に家族に会ったのは2020年の3月。
そんなに頻繁に帰っていたわけではないけれど、
2か月に1回くらいは帰って顔を見せていた。
コロナ禍で行くのを控えて約8か月。
実家に帰ってきた。
グラニースミスのアップルパイをお土産に抱えていく。
父がアップルパイが好きなのだ。
なんだか合わせ技のようなものを買った。
TKFDへの参拝も忘れずに。
相変わらず人出が少ない。この街の財政がしんぱいだ。
ここの構図すき。
紅葉はまだ先みたい。
ただいま、と入ると玄関にはいつも母の生け花が飾ってある。
相変わらずの母の女子力。っょぃ。
久しぶりに父と母に会う。
感慨のようなものは意外とそんなにはなく、あったのは
「会わないうちにお互い少し年をとった」
「生きてるうちにあと何回会えるだろう」という冷静なきもちだった。
我が家にはいつも花があふれている。
母が育てているのだが、最近は父も協力しているらしい。
姉もよんで焼肉。
私が焼肉がいいといったのでw
昔、祖母は孫たちがいくと食べきれないくらいの料理でもてなしてくれた。
祖母がいなくなり、今は母がそのような役目をしている。
本当はとっくに孫でも生んで安心させてあげなければいけないのだろう。
そんなことを思いながら焼肉を頬張る。うまい。
実家は私の実家だけれど、
私が家を出た時から、家に帰っても私は「お客さん」で
畳の上でゴロゴロ昼寝している私はもういない。
ゴロゴロしてる時間に話しておかなきゃいけないことが多すぎるのだ。
家族に久しぶりにあって、うれしいかと思ったら
なんだか「これが最後の夕食でした」になりはしないだろうか、と不安を強めて帰ってきてしまった。
いつでも会えないというのはそういうことだ。
父も母も、姉も私もいつ死ぬかわかったものではない。
コロナ関係なく、そんなのは当たり前なのに
また肝に銘じて帰ってきた。
せめて親よりは長く生きねば。
うっかり転んで頭打ってしんだ、みたいなことがないようにだけは気をつけよう。
(写真はNOMOというアプリのINS W)